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「静電塗装とは?」-5分でわかる用語解説。特徴からメリットやデメリットまで

塗装

静電塗装とは

静電塗装(英語表記:Electrostatic coating)とはその名前の通り静電気の力を利用して塗装を行う方法です。

塗装ガンに高電圧をかけて塗料を-(マイナス)に帯電させ、塗装する対象物をアースして表面を+(プラス)に帯電させることで塗料を引き付けます。

この方法だと塗装物の裏側や袋状の部分にも塗料の回り込みが起こるため塗膜の厚さが比較的均一に仕上がり塗装が出来ていないという事を防止する効果も期待できます。

塗料は液体や個体(粉末)に対応しており個体(粉末)の物は「粉体塗装」と呼ばれることもあります。

塗装の対象物は電気が流れることが条件になるため鉄やアルミに良く使われますが最近では技術が進歩してきて自動車のバンパーなどの樹脂部品にも適用されることがあります。

参考HP:非電導性被塗物の静電塗装システム

静電塗装の特徴

静電塗装は装置も小型で比較的容易に扱う事が出来るため多くの塗装メーカーで塗布が可能です。さらに粉末の塗料を用いる事で塗布の管理を自動化しやすいという事から大量生産向けに用いる事もあります。

・メリット
①均一な塗膜が得やすい
静電気の力で塗料が引き寄せられるため塗料を広く噴射することで比較的に均一に塗料を付着させることが出来ます。ノズル開度の調整により噴霧のムラが起こり辛く均一な塗膜を得やすいという特徴があります。

②塗料のロスが少ない
通常の塗装ガンによる塗装では塗装物から外れて噴霧した塗料や到達しなかった塗料に関しては無駄になってしまいます。静電塗装ではそれらのムダになる塗料が吸着作用により引き寄せられる割合があがるため塗料のロスを減らす効果が期待できます。

・デメリット
①電気を通す材料に限られる
塗装物の表面を+(プラス)に帯電させる必要があるため

②2度塗りが出来ない
1度目の塗装で導電性が失われる場合には2度目の塗装に静電塗装のメリットは得られなくなります。塗料の引き寄せ効果が得られないため通常の塗装ガンによる塗装と同等になります。

静電塗装の用途

着きまわりの良さと扱いやすさから比較的少量で防錆効果などの機能性を目的とした製品に多く使われます。

建材などで比較的外観を求められない製品やOA機器、家電製品に使われます。

【静電塗装の主な用途】
1.建材(防錆や表面保護の目的)
2.OA機器
3.家電製品

静電塗装の工程

塗装までの前工程は他の塗装方法と基本的には同じです。加工油などの汚れを落として脱脂を行った後に塗装工程となります。

塗装物にアースを取付けて専用の塗装装置で塗装を行います。塗装が終わりましたら乾燥工程になりますが多くは焼付塗装になります。

まとめ

静電塗装は塗料のロスが少なく塗装ミスを減らす事ができる多くのメリットがある塗装方法であるため多くのメーカーで使われています。
そういった意味でも知っておいて損の無い塗装方法の1つと言えるでしょう。

「静電塗装」についてご不明な点などありましたらお問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい。